病院長のご挨拶
一般財団法人津山慈風会
病院長 林 同輔 |
津山中央病院のホームページを閲覧していただき、ありがとうございます。
当院は1999年12月に救命救急センターを併設した新病院として、現在の地に新築移転いたしました。それ以来「お断りしない救急対応」、「最先端の日常診療の提供」を目標に掲げ、職員一丸となって地域医療に貢献しています。また、移転後もさまざまな設備投資を行い、健診センターや中四国初となるがん陽子線治療センター等を開設しました。2018年には感染症病棟や高規格のスーパーICUを備えた新病棟を、2019年にはロボット手術室やハイブリッド手術室を備えた新手術室を増築し、岡山県北医療の要としての役割を果たすべく努力しています。
当院の果たすべき最大の使命は、言うまでもなく岡山県北における高度急性期医療をしっかりと担っていくことです。しかしながら、当院だけの力で県北医療を支えられるわけではありません。迫り来る少子高齢化社会に備え、地域医療支援病院として地域の医療機関としっかり連携を取り機能分担をしていくことが重要だと考えています。普段は身近な「かかりつけ医」の先生方を受診していただき、生活を含めた健康管理を相談していただく。そして、いざ急病や重大な疾病にかかった際は当院に紹介していただき、病状に合わせた急性期専門医療を行い、病状が安定すれば再び地域の先生方のところに戻っていただくという、それぞれの特性を活かした役割分担が今後更に重要になると考えます。
当院は一般財団法人津山慈風会を経営母体とする民間病院ですが、地域を支える公的病院として様々な役割を担っています。第二種感染症指定医療機関でもあり、2020年から始まった新型コロナ感染症に対しても当初から積極的に関わってきました。感染症診療とがん診療や救急診療の両立は困難な面もありますが、県北医療の砦として、今後も発生するであろう新興感染症にも対処出来る体制を維持していきたいと考えています。
津山慈風会は理念として「地域の皆さんにやさしく寄り添います」と掲げています。当院は地域医療支援病院として、地域の諸先生方と「顔の見える関係」を構築するために「連携登録医制度の創設と地域連携懇親会」や「地域連携セミナー(CCセミナー)の開催」、「安心連携カード(結カード)の運用」等の活動を行ってきました。また、国の進める在宅医療の推進をサポートするために、介護・在宅医療機関や行政機関とも密に連絡を取っており、今後も力を合わせて地域住民の皆さんの健康を支えていきたいと思います。
当院のビジョンは「日本に誇れる医療サービス空間を構築」することです。現在もこのビジョンの実現に向かって、職員一同努力しているところですので、引き続き皆様方の温かいご支援を賜りますことをお願いいたします。