放射線科
方針
- 岡山県北の中核病院として、地域住民のニーズに応じた最先端の医療機器を装備し、最先端の医療を提供します。
- 地域医療機関との連携を強化し、お断りしない診療に努めます。
- 診療時間内はもちろんのこと、時間外においても、必要に応じて医師に適切なアドバイスが出来るよう心がけます。
- 地域に貢献する活動(市民公開講座など)を推進します。
- 当科は岡山大学病院の関連病院であり、若い医師の教育・人材育成に傾注します。
- 放射線に関連する物質・材料の利用を抑制することで環境汚染の軽減に努めます。
診療内容
1.放射線治療 | 陽子線治療 ・ X線治療 |
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2.放射線診断 |
人間ドッグ 以上の画像診断を行う |
3.IVR | 様々な出血に対する動脈塞栓術、膿瘍ドレナージ、CTガイド下生検など |
放射線科の特徴
当院は岡山県北最大規模の病院(ベッド数:515床)で、地域がん診療連携拠点病院にも指定されており、資料のごとく、がんを診断あるいは治療するための医療機器を各種そろえています。マンパワーは常勤医(診断医2名、治療医2名)及び非常勤医(7名)で、保険診療画像と検診画像の読影をこなしています。その読影レポート数は2023年度の実績で保険診療分で49024件と、精力的に行なっています。。
主な治療対象
放射線治療
根治目的 |
悪性腫瘍(がん)の根治を目的とします。薬物療法(抗がん薬や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬など)と併用することも多いです。手術との併用により手術成績の向上や術後再発率の低下を目的として手術と組み合わせて行うこともあります。脳腫瘍、頭頸部癌、食道癌、肺癌、膵癌、大腸癌、悪性リンパ腫、乳癌、前立腺癌など、全身の様々な悪性腫瘍に適応があります。
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緩和目的 |
悪性腫瘍(がん)による症状を改善する目的で行います。
転移性脳腫瘍による神経症状の改善、腫瘍による血管や気道・消化管の圧迫・狭窄の改善、骨などへの転移による疼痛の緩和に効果があります。
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当院に導入されている放射線治療機器では、4、6及び10MV X線と4,6,9,12,15MeV電子線を利用できます。正常組織への影響を軽減しつつ病変に十分な効果が出るよう、放射線の種類やエネルギー、照射の角度や門数、照射範囲などをコンピュータにて精密に計画しています。
IVR
IVRとはインターベンショナル・ラジオロジー(interventional radiology)の略で、日本語訳としては画像下治療と呼ばれています。CTや超音波、X線透視などの画像で体内を見ながらカテーテルや針を使って行う治療や検査のことをいいます。IVRの特長としては、低侵襲でありからだへの負担が少ないことが挙げられます。体に残る傷もほとんどがわずかであり、整容面にも優れています。
外来についての特記事項
初診の方
- 放射線治療
治療対象かどうかの判断をするために事前に紹介状及び画像情報(CD-R)を送っていただくかあるいは患者さんに紹介状とCD-Rを持参していただき、PACSに画像を取り込ませて頂きます。地域連携室までご連絡ください。あるいは当院放射線科までTELでご連絡いただいても結構です。
(陽子線治療についてはこちら)
- IVR
外来での診察体制は設けておりません。また当科の入院ベッドもございませんので、患者さんの病気に応じた科との併診にて見させて頂きます。
放射線関連機器一覧
一般撮影装置 | 4台 |
マンモグラフィー装置 | 2台 |
X線TV装置 | 5台 |
CT装置(64列) | 3台 |
MRI装置(3テスラ) |
1台 |
MRI装置(1.5テスラ) | 2台 |
血管撮影装置シングル | 1台 |
血管撮影装置バイプレーン | 2台 |
OP室ハイブリット装置 | 1台 |
ガンマカメラ装置 | 1台 |
PET/CT装置 | 1台 |
ポータブル撮影装置 | 5台 |
外科用イメージ装置5 | 5台 |
骨塩定量装置 | 1台 |
放射線治療装置(X線) | 1台 |
放射線治療装置(陽子線) | 1台 |
CTシミュレータ(16列) | 1台 |
第三者機関による測定評価
当院では、公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団が実施する第三者機関による測定評価を受けています。