津山中央病院

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整形外科
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肩関節

肩関節とは

 腱板断裂・反復性肩関節脱臼・肩関節周辺の骨折や脱臼(上腕骨・肩甲骨・鎖骨)外傷の様な急性期疾患に加え、慢性(加齢に伴う変性)疾患を取り扱う機会も多く、その中でも腱板断裂が、主な対象疾患となります。
従来、中高齢者の肩関節障害の多くは、五十肩(肩関節周囲炎)と診断されていますが、その中には、多くの肩腱板断裂が潜んでいます。明らかな外傷を誘引とせず、加齢(変性)を主体とする事によって、腱の断裂と認識されない事が多い様です。従って中高齢者の肩痛の原因として、腱板断裂はメジャーな疾患と言えます。治療としては、保存的治療(投薬・注射・リハビリ等)と手術的治療に分けられますが、やや保存的治療(経過観察を含む。)が多い印象です。保存的治療で疼痛・筋力低下(主に挙上能力の低下)の改善が見られないものが手術的治療の適応になります。以前は直視下手術(大きく切開して)でおこなっていましたが、関節鏡(内視鏡)視下手術がスタンダードとなり、当院においても2006年1月から現在までの期間で、腱板断裂手術は約200例。その内、関節鏡視下に行われたものが180例を占めております。今後においても鏡視下手術が主体となりますが、展望として、広範囲断裂の治癒率の向上や治療(リハビリ等)期間の短縮が挙げられます。広範囲に及ぶ断裂や腱欠損の大きなものは再断裂を起こしやすく、骨性構造物に比べ脆弱なため、固定・リハビリに長期を要します。治癒率向上と治療期間の短縮は相反する問題ですが、医師・理学療法士のみならず看護師を含めたチーム医療で向上を目指しています。