診療内容
消化器内科
消化管および肝胆膵に関わる多数の疾患を担当します。消化管領域では胃食道逆流(GERD)症状に対する内服治療や食道静脈瘤、胃・十二指腸潰瘍に対する止血術や予防的治療、消化管腫瘍に対する内視鏡治療(EMRやESD)を行っています。さらに進行がんに対する内視鏡的姑息治療(イレウス管やステント留置による減圧処置等)、化学療法センターと連携した外来化学療法を積極的に行っています。また、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)に対する薬物療法や白血球除去療法などの特殊治療法を導入しています。カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡により、観察が困難とされる小腸病変にも対応しています。外科と共同で粘膜下腫瘍に対するLECSも実施しています。胆膵分野においては膵炎、膵がん、胆石症、胆管がんなどに対して診療を行い、近年では超音波内視鏡ガイド下に胆管、膵管、膿瘍などのドレナージを行う先進的な処置も行います。最新の医療機器を導入し、救急対応含めて地域の皆様のニーズに応え、地域の医療水準向上に貢献していけるように心がけています。
呼吸器内科
肺炎、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)、肺がん、肺結核など、地域の中核病院としての要求に応えるべく様々な疾患に対する診療を行っています。肺がんの治療については外来化学療法を積極的に行い、今までの生活を可能な限り維持した状態での治療継続を目指しています。肺結核については結核病床を持つ岡山県結核診療基幹病院の一つとして、様々な疾患を合併した患者様の診療を行っています。
神経内科
神経内科は、脳や脊髄、末梢神経、筋肉の病気を診る内科です。
患者数が多い疾患は脳梗塞、認知症、パーキンソン病、てんかんなどですが、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、髄膜炎、片頭痛など様々な神経疾患の診療をしています。
神経疾患で見られる症状としては、頭痛、もの忘れ、物が二重に見える、喋りにくい、飲み込みにくい、歩きにくい、力が入らない、手足の震えなど、非常に多岐にわたります。
神経内科では詳細な問診及び神経診察、検査により診断します。当院では血液検査、髄液検査、CT、MRI、脳血流シンチグラフィーなどの画像検査、脳波検査などの電気生理学検査を行うことが可能です。
神経疾患は根本的な治療が難しいものもありますが、早期の診断・治療で楽になったり予後が異なったりする場合もあるので、「神経から来ているかも」と感じる症状が出た場合には、神経内科に御相談ください。 糖尿病
糖尿病全般の診療を外来・入院を通じて行なっています。
糖尿病治療は食事・運動・薬剤の3本柱からなりますが、どの部分がより重要で有効なのか、どの程度実行・実現できるのか患者さんそれぞれに異なっています。
患者さん個々に応じた診療を行ないます。
昨今、優れた治療薬剤が増えてきましたが、内服薬・注射薬いずれの場合も「薬のおしつけ」はせず患者さんと話し合いのうえ納得のできる治療を提案します。
10年・20年前は血糖が非常に高い場合・初めて糖尿病を診断された場合などには「糖尿病教育入院」といい入院して病院で食事をして治療や病気の勉強をすることを行なっていましたが、新型コロナの時代を経て、数値(血糖・HbA1c)が高くても元気な場合はこのような入院を行うことはなくなりました。入院しなくても改善できるよう目指します。
総じて「身体疾患」の治療を通じてより良い生活を送ることができるよう援助します。