令和5年度 津山中央病院 病院情報の公表
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1028 | 210 | 189 | 324 | 426 | 685 | 1485 | 2971 | 2368 | 807 |
がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、小児救急拠点病院、地域周産期母子医療センターなどに指定されており、県北医療最後の砦として、幅広い年齢層、疾患を受け入れていることが特徴です。
地域の高齢化が進むことで、受け入れている年齢層が徐々に高齢化しています。
内科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
尿路感染症、
急性腎盂腎炎
消化器内科、呼吸器内科以外で最も症例の多いものは脳梗塞です。美作英田地区では高齢化率が高く、脳梗塞に罹患する方が増加しています。
当院では高性能MRIなど最先端の医療機器を導入し、脳梗塞の早期診断早期治療に努めています。
リハビリも早期より開始することで社会復帰に向けたチーム医療を実践しています。
また岡山県脳卒中医療連携体制を活用して回復期・維持期治療施設への切れ目のない医療連携を推進しています。
呼吸器内科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
肺癌の検査
<検査:経皮的針生検法>
誤嚥性肺炎
肺癌の治療
<治療:化学療法>
肺炎は高齢になればなるほどかかりやすくなる病気で、入院を必要としたり致命的となる可能性も高齢者になるほど高くなります。
また、脳梗塞後遺症などで飲み込みの機能が落ちているために起こる誤嚥性肺炎は通常の肺炎よりもさらに高齢者に多く、
自宅や施設にすぐに帰ることが出来ず転院となる場合が多くなります。
肺癌の精密検査としては、CTガイド下針生検よりも、日帰り(外来)で行う気管支鏡検査を多く行っています。
消化器内科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
胆管結石、閉塞性黄疸、胆管炎の手術
<手術:内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的胆道ステント留置術など>
大腸ポリープの手術
<手術:内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術>
胃癌の手術
<手術:内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)>
腸閉塞
(手術なし)
胆管結石や胃癌の内視鏡手術などを多く行っています。大腸ポリープ切除は外来で行うことが増えています。
循環器内科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
発作性心房細動の手術
<手術:経皮的カテーテル心筋焼灼術>
心不全
(手術なし)
急性心筋梗塞の手術
<手術:経皮的冠動脈ステント留置術など>
狭心症にはカテーテル検査とカテーテル治療が含まれます。頻脈性不整脈に対しては経皮的カテーテル心筋焼灼術を、徐脈性不整脈に対してはペースメーカー治療を行っています。
2021年2月からは、岡山県北では初となるTAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)実施施設として認定を受け、治療を開始しました。
小児科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
インフルエンザ、
ウイルス性肺炎
ガイドラインに準じた治療を行うとともに、重症例には非侵襲的鼻マスク人工陽圧換気を行うなどして気管内挿管の回避に努めています。
乳児の細気管支炎では急速に悪化する例がありますので早期の治療が重要です。
呼吸器外科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
肺癌の手術
<手術:肺悪性腫瘍手術、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術>
横隔膜腫瘍・横隔膜疾患(新生児を含む。)
手術あり
手術・処置等2なし
気胸の手術
<手術:胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))>
気胸
(手術なし)
縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 縦隔悪性腫瘍手術等
手術・処置等2なし
呼吸器外科では、肺がんを中心に診療しており、手術だけでなく化学療法や放射線療法を含めた集学的治療を行い、治療成績の向上に努めています。
また、気管支鏡やCTガイド下針生検等の診断から緩和治療に至るまで一貫して診療を行っています。
気胸をはじめとした良性疾患の診療も行っており、救命センターの併設の関係で肋骨骨折や肺挫傷、外傷性血胸等の胸部外傷も多く診療しています。
消化器外科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
鼠径ヘルニアの手術
<手術:鼠径ヘルニア手術>
結腸癌の手術
<手術:結腸切除術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術>
胆のう炎、胆石性胆のう炎の手術
<手術:腹腔鏡下胆嚢摘出術>
虫垂炎
<手術:腹腔鏡下虫垂切除術>
胃癌
<手術:胃切除術、腹腔鏡胃切除術>
3次救急病院として、腹膜炎や外傷などによる緊急手術も数多く行っており、全手術件数の四分の一を占めています。
乳腺外科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
乳癌の手術
<手術:乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)>
乳癌の手術
<手術:乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)>
乳癌
(手術、その他治療なし)
乳癌
(手術なし、その他治療あり)
乳癌
(手術なし、化学療法あり)
また、化学療法や放射線療法を含めた集学的治療により、治療成績の向上に努めています。
整形外科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨の手術
<手術:骨折観血的手術、人工骨頭挿入術など>
膝関節症の手術
<手術:人工関節置換術>
<手術:人工関節置換術>
足関節・足部の骨折の手術
<手術:骨折観血的手術など>
また、骨軟部腫瘍は岡山大学整形外科と、小児整形外科は関連の専門病院と連携し診療を行っています。
脳神経外科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
慢性硬膜下血腫の手術
<手術:慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術>
視床出血、被殻出血、小脳出血
(意識障害なし)
非外傷性硬膜下血腫
<手術:慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術>
視床出血、被殻出血、小脳出血
(意識障害あり)
脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
+エダラボン
脳卒中(クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞)や未破裂脳動脈瘤をはじめとして、脳腫瘍、水頭症、頭部の重症外傷など、脳神経外科で治療する疾患はほとんど網羅しています。
岡山県北の方々の治療は県北で完結できるよう、地域医療に力を入れています。
心臓血管外科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
弁膜症(連合弁膜症を含む)の手術+人口呼吸
<弁形成術、弁置換術>
腹部大動脈瘤、胸部大動脈瘤の手術
<手術:ステントグラフト内挿術>+人工呼吸
腹部大動脈瘤の手術
<手術:大動脈瘤切除術>
大動脈解離
<ステントグラフト内挿術>+人工呼吸等あり
大動脈解離
<その他手術あり>+人工呼吸等あり
※症例数10件未満は「-」で表示
心臓血管外科では、高齢患者が多いため、胸部腹部大動脈瘤に対して積極的に低侵襲手術であるステントグラフト治療を行っています。
また、開腹手術が必要な場合は、小切開手術(MIVS)を行っています。
僧帽弁逆流に対しては形成術をほぼ全症例に、大動脈弁逆流に対しても形成術に取り組んでいます。
急性大動脈解離などの緊急手術にも対応しており、循環器内科と密に連携して治療にあたっています。
産婦人科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
帝王切開
<手術:帝王切開術>
卵巣のう腫、卵巣腫瘍の手術
<手術:子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡)、卵管全摘除術(腹腔鏡)など>
子宮平滑筋腫、子宮良性腫瘍等
<腹腔鏡下腟式子宮全摘術等>
生殖器脱出症
手術あり
当院は地域周産期母子医療センターのため、周辺医療施設より母体搬送が多く、切迫早産では比較的長期入院になるケースもあります。
また合併症を有する妊婦が多いため帝王切開率は約30%です。
子宮筋腫を代表とする子宮良性疾患の手術では約1/3は腹腔鏡下に行っていますが、大きさ、癒着等のため開腹手術を行う場合もあります。
眼科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
白内障の手術(片眼)
<手術:水晶体再建術>
眼科では、白内障の1泊2日入院治療を行っています。白内障は日帰り手術(外来)も行っており、最近は日帰り手術が増えています。
患者さんの希望や全身状態から選択しています。
泌尿器科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
前立腺癌の検査
<検査:前立腺針生検法>
膀胱癌の手術
<手術:膀胱悪性腫瘍手術>
前立腺癌の手術
<手術:前立腺悪性腫瘍手術>
前立腺癌 陽子線治療の前処置
<手術:経皮的放射線治療用金属マーカー留置術>
尿路結石等
<経尿道的尿路結石除去術等>
泌尿器科は、岡山県北部の数少ない泌尿器科中核病院として、地域の医療機関と密に連携をとりながら泌尿器科疾患全般について診療しています。
地域の特性として高齢者が非常に多く、標準治療が行えないこともありますが、本人や家庭の状況を考慮して可能なかぎり生活の質を落とさないような医療を心がけています。
膀胱がんに関しては岡山県内でも有数の治療実績を持っています。
前立腺がんなどの検査・手術も数多く行っています。ダヴィンチによるロボット手術や、陽子線治療とも連携し治療を行っています。
麻酔科
在院日数
(自院)
在院日数
(全国)
転院率
(%)
頭蓋・頭蓋内損傷
手術なし
徐脈性不整脈
手術なし
中心静脈注射等あり
※症例数10件未満は「-」で表示
地域性からマムシ咬傷を中心とした中毒疾患も多数診療しており、迅速かつ高水準で対応できるようマムシ咬傷のパスも作成し診療にあたっています。
基準(※)
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
当院では胃がん・大腸がんの早期がんに対する内視鏡治療を積極的に取り組んでいます。
症例数の比率も全国・岡山県内でも上位に位置しており、岡山県北の内視鏡治療の中心を担っています。
在院日数
介護施設・福祉施設からの搬送も多く、軽症から重症まで幅広く対応しています。ICUでの集中管理を必要とする重症度の高い肺炎の治療も行っています。
当院では脳卒中地域連携パス(入院中の病院と転院先の病院などが連携し、それぞれの病院の機能に合った最適な治療計画を立てること)を積極的に利用しており、脳梗塞では約半分の患者さんが転院し、治療後のリハビリなどを行っています。
消化器内科
術前日数
術後日数
(%)
総胆管結石、胆管腫瘍等に対する内視鏡胆道ステント留置術も多く、夜間・休日にも積極的に行っています。
早期胃・食道悪性腫瘍に対する粘膜下層剥離術は県内の医療機関の中でも実施件数が多いもので、粘膜下層剥離術は大腸の早期悪性腫瘍、巨大なポリープにも行っています。
また小腸(大腸)カプセル内視鏡+ダブルバルーン内視鏡を導入し、小腸検査も積極的に行っています。
循環器内科
術前日数
術後日数
(%)
経皮的カテーテル心筋焼灼術はカテーテルアブレーションとも呼ばれており、不整脈の原因となる部分を熱で治療します。心房中隔穿刺は心房細動に対する手術の際に行います。ペースメーカーの植込み、交換も年々増加しています。
2021年2月からは、TAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)を開始しています。
小児科
術前日数
術後日数
(%)
消化器外科
術前日数
術後日数
(%)
虫垂炎・胆石胆嚢炎などの良性疾患や消化器癌では、炎症の程度や進行度に応じて積極的に腹腔鏡手術を取り入れることで、より患者さんに優しい医療の提供を心がけています。
呼吸器外科
術前日数
術後日数
(%)
0.0
※症例数10件未満は「-」で表示
肺がんの手術を中心に行っており、体にやさしい低侵襲な手術を心がけ、胸腔鏡下手術を積極的に導入しています。
高齢の患者さんや低肺機能の患者さんも多いため、標準手術だけでなく病状・全身状態に合わせて区域切除や部分切除等の縮小手術も多く施行しています。
乳腺外科
術前日数
術後日数
(%)
※症例数10件未満は「-」で表示
年齢・進行度等により乳房温存手術や乳房切除術を適宜選択し行っています。
また、術後の後遺症を防止するためセンチネルリンパ節生検を積極的に導入し、不要なリンパ節郭清の省略に努めています。
整形外科
術前日数
術後日数
(%)
しかし単なる外傷病院ではなく、変性疾患に対する人工関節置換術、脊椎外科手術も多数行っており、手の外科専門医もいるため手の外科領域の難治症例の手術も行っています。
脳神経外科
術前日数
術後日数
(%)
心臓血管外科
術前日数
術後日数
(%)
大動脈瘤に関しては詳細な検討を行って治療方針を決定しています。ステントグラフト治療を積極的に行っていますが、開腹の場合でも小切開手術(MIVS)で低侵襲化を図っています。
急性大動脈解離などの緊急手術も積極的に行っています。
産婦人科
術前日数
術後日数
(%)
0.0
卵巣良性腫瘍に関しては、安全、低侵襲を考慮し、約80%は腹腔鏡手術を施行しています。子宮良性疾患においても積極的に腹腔鏡手術を施行したいと考えています。
子宮悪性腫瘍、子宮附属器悪性腫瘍に対する手術も多く施行しています。
眼科
術前日数
術後日数
(%)
※症例数10件未満は「-」で表示
眼科では、白内障の手術が中心で、白内障入院は1泊2日です。日帰り手術(外来)も行っており、最近は日帰り手術が増えています。
泌尿器科
術前日数
術後日数
(%)
0.0
また膀胱内再発が多いことも膀胱がんの特徴ですが、再発腫瘍の大きさが小さかったり、個数が少ない再発の場合、外来で手術を行うこともあります。
前立腺癌に対する手術については、2019年にダ・ヴィンチでの手術を開始したほか、陽子線治療も行っており、患者さんの治療の選択肢が広がっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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※発生率 = 患者数 ÷ 全退院患者数
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数
(分子)
リスクレベルが「中」以上の
手術を施行した患者の
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
血液培養2セット実施率
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血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
致死的な病態である菌血症を適切に評価するために必須の検査が血液培養検査である。ただし、血液培養は1セットでは微生物の検出力が低く、2セット実施することでその検査効力を発揮することができる(血液培養の感度は 1 セットで 73.2%、2 セットで 93.9%)。従って、当院では感染症診療の教育の一環として血液培養を2セット実施することを強調している。当院の2セット実施率は現時点で84.83%でありさらなる実施率の向上を目指している。
2023/09/29 令和4年度の情報に更新しました
2022/09/29 令和3年度の情報に更新しました
2021/09/29 令和2年度の情報に更新しました
2020/09/29 令和元年度の情報に更新しました
2019/09/30 平成30年度の情報に更新しました
2018/09/29 平成29年度の情報に更新しました
2017/09/29 平成28年度の情報に更新しました
2016/09/27 平成27年度病院指標を公開しました