津山中央病院


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心臓血管センター
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センターで行う治療

センターで行う治療

 

 
   

 

カテーテル治療 ロータブレーター治療 PTA
心臓リハビリテーション カテーテルアブレーション ペースメーカー
冠動脈バイパス手術 弁置換術、弁形成術 大動脈置換術
ステントグラフト留置術 末梢血管バイパス手術  

 

 

カテーテル治療

 閉塞や狭窄した冠動脈の血流を改善させる方法がカテーテル治療です。
「PCI」とも呼ばれています。3㎜程度の直径のバルーンをつけたカテーテルを入れて、冠動脈の病変部分まで進めます。その後、バルーンを膨らませて、内側から冠動脈を押し広げます。
最近では、バルーン療法が単独で行われることは少なく、ステントという金属でできた網目状の筒を留置して血流を確保するのが多くなっています。PCI後には再狭窄が起きることがあり何度もカテーテルが必要になることもあります。またステントは体にとっては「異物」ですので、血の塊ができないようにする薬を服用する必要があります。

 

ロータブレーター治療

 ロータブレーター治療もカテーテル治療の1つですが、より高度な技術が求められるため施設基準が設けられています。ドリルのような特殊な器具の先端に人工ダイヤの粉がついており、1分間に20万回転近くもの高速で回転し、石灰化の強い狭窄部を削って冠動脈の内腔を広げる目的で使用されます。

 

PTA(経皮的血管形成術)

 足の血管が狭くなると、しばらく歩くと足が痺れたり、痛みが出現するが、休憩をすると元に戻るという症状が出現します。腎臓の血管が狭くなると血圧上昇や腎機能低下をきたす原因にもなります。経皮的血管形成術とは心臓以外の血管(例えば手足の血管や腎臓の血管など)が動脈硬化により血管内腔が狭くなった所を風船やステント(金属のコイル)を用いて、広げる治療です。足に関しては治療が成功すると痺れたりすることなく歩行が可能となり、腎臓に関しては血圧や腎機能の改善を認めるようになります。



 

心臓リハビリテーション(心リハ)

 心臓リハビリテーションとは低下した心臓を含む全身の機能低下を回復するとともに、再発予防を目指す心臓の「治療」です。
急性心筋梗塞、狭心症、慢性心不全、心臓外科手術後、閉塞性動脈硬化症の方が対象になります。運動療法だけでなく、栄養指導や服薬指導、禁煙指導、精神面のサポートなど多岐にわたります。当院では県北部唯一の心臓リハビリ施設です。現在は入院リハビリを中心に行っていますが2012年に心リハ室が新しくなり、外来リハビリを開始する予定です。

 

カテーテルアブレーション

 脈が速い(頻脈)タイプの不整脈が起きると急にドキドキしたり、時に目の前が暗くなったりすることがあります。カテーテルアブレーションは主に頻脈タイプの不整脈に対する治療法です。足や首に局所麻酔を行った後に電極カテーテルという細い管を挿入します。心臓の中から心電図を記録したり不整脈を誘発します。確定診断を行った後、頻脈の発生源に高周波電流を通電して焼灼します。頻脈すべてが適応なるわけではなく、種類によってはアブレーションが困難な場合もありますが根治すると薬がいらなくなることが多いです。 2011年7月より当院で治療が可能になりました。

 

ペースメーカー

 主に洞不全症候群や房室ブロックなどの徐脈性不整脈で、めまいや失神など、脳の虚血症状が起こる場合に、心拍数を保つのに使われます。局所麻酔(抜歯に使用)を行い、肩の下の静脈からリード線を1ないし2本を挿入したあとに胸の皮膚の下にペースメーカー本体を植込みます。 半年毎にチェックをします。

 

 

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